日々の生活

広大な中国。その生活はどのようなものなのでしょうか。住んでいる地域によって大差があるようです。

地域による生活水準の差

日々の生活1

このように貧しい層は過酷な条件を突きつけられている中国の人々ですが、日々の生活はどうかと言えば余り極端に「貧しい」という印象を受けたことはありません。留学時代に民家を訪問し餃子づくりを習うという経験をしましたが、黒龍江大学内の家族寮に住む一家はそこそこの暮らしをしていました。でも今考えるときっとお父さんか誰かが黒龍江大学の先生または事務員だったりしたわけで、ある意味国家公務員だったのですからそれほど貧しくなくて当たり前ですね。

しかし黒大の前にある巨大なマーケットには、肉や魚・野菜などが驚くほどの安価で売られていて、「自炊したら安いだろうな〜」と日々思っていました。東方餃子店や近所の小吃(食堂)もいつも地元の人で活気に溢れていて、一般の人が貧しいと感じたことはありませんでした。

やはりこれは土地柄にもよるようで、ハルピンは東方の小パリと呼ばれているように、物流も多く商業も盛んな土地柄故なのでしょう。本当に黄河流域の乾燥した地域の農村では、土地が乾いているゆえに米作が難しく小麦のみを作り、農業に専業するという貧しい地方があるようです。

日々の生活2

大学時代、佐藤洋一郎氏の「稲の来た道」を読むように指導教官から勧められたにも関わらず、結局読まないまま現在に至るのですが、要旨としては長江流域の稲作文化が日本に渡り、日本の米文化の形成につながるというお話です。司馬遼太郎氏も数々の作品で言及しているように、江南(この場合の江は長江を指します)の人々は米を作り、魚をとり、背が余り高くなく日本人によく似ているとしています。

ハルピン市もロシアとの国境を流れる大きく黒いアムール川(黒龍江)の支流である松花江が流れており、水の潤いのある街です。これら2つの川のほとりを思い浮かべると豊かな水と肥沃な土地という印象を持つのですが、黄河流域はそうではないようです。

乾燥し小麦しか作ることが出来ない枯れた土地、本当に貧しい村はこちらを訪れないと知ることは出来ないのかもしれません。

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