豊かになる手段は

それでは中国で豊かになるためにはどうしたらよいのでしょう。中国の現体制化ではさまざまな制約がありとても難しいようです。

社会主義体制下の不平等

豊かになる手段は

以前は豊かになるためには、努力と研鑽を積むことでした。古くから科挙などの制度を用い、優秀な人材には広く門戸が開かれていた感のある中国ですが、今やそれは過去の出来事になってしまいました。まず大学への進学率がかつては4%程度だったものが今では20%を目標に掲げるなど高学歴の人材が増えています。これは日本も同じことで、少子高齢化に伴い大学受験を行う人口の絶対数が減っている上に大学そのものが増えているため、入学できる人の数が増えました。

しかし「狭き門」であるがゆえに、入学するのが難しく入学することに深い意味があったのですが、なんでも「大学」と名がつく学校が増えてしまい、悪戯に大卒者ばかりが増えてしまうという現実は日本も中国も同じです。

日本で言うところの東大・京大に値する北京大・清華大学などの卒業生でない限り、就職がかなり難しくなっています。尚且つ中国には戸籍制度があり、都市戸籍と農村戸籍に分かれています。基本的に農村戸籍の者は、都市で正規の仕事に就くことが出来ません。農村戸籍の者が都市戸籍を取得するには、都市で企業に就職する必要があります。就職が出来ない場合は民工と呼ばれるいわゆる出稼ぎ労働者にならざるを得ず、この場合正規雇用者のように満足な福利厚生を受けることが出来ず、社会保障も受けられないため年1回の帰郷すらままならない貧民層の暮らしから這い上がることが出来ません。

ケ小平が掲げた「先に豊かになれるものから豊かになる」というスローガンは、日本人の我々から見るといささか不公平のように感じますが、中国の人民はこれを受け入れ我慢をし続けています。北京五輪のあの「鳥の巣」模様のスタジアムも民工と呼ばれる出稼ぎ労働者が突貫工事で作業にあたりました。しかし彼らは完成と同時に北京から出ていくことを余儀なくされました。また北京の中心地王府井のそばには同胡と呼ばれる小道が沢山あり、昔ながらの北京の情緒をよく表していましたが、こちらに住んでいたいわゆる富裕層ではない人々も立ち退きを余儀なくされたと聞きます。

平等でなければチャンスも無い、このような状況下で中国の人々は頑張っているのです。

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